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熊本地震を経験した我が家が、制震ダンパー「EQ GUARD」を選んだ理由

地震・災害対策

「耐震等級3なら、もう地震対策は十分ですよね?」

家づくりを始めたころ、私もそう思っていました。でも、実家が2016年の熊本地震にあった話を聞いて、どうしてもひとつ引っかかることがありました。

大きな揺れは、1回では終わらなかったからです。

そして2026年7月、今度は私たち自身が、建築中に震度5強の地震を経験することになりました。

この記事では、我が家が新築で制震(制振)ダンパー「EQ GUARD」を採用した理由を、2つの地震の話とあわせてまとめます。

※我が家が採用を決めた経緯の紹介です。地震に対する建物の安全を保証するものではありません。

2016年の熊本地震|実家に起きたこと(家族から聞いた話)

2016年の熊本地震では、4月14日の前震と4月16日の本震で、震度7の揺れが2回ありました。

当時、私たち夫婦は大分県に住んでいました。大分でも大きな揺れを感じたのを覚えています。熊本の実家の被害は自分の目では見ていないので、ここに書くのは、あとから義父に聞いた話です。

実家に住んでいたのは、夫の両親でした。築50年ほどだった家は屋根の瓦が落ちてしまい、すべて交換することになりました。かなりの費用がかかったそうです。

「1回目を耐えた家が、2回目も同じように耐えられるとは限らない」。この話が、制震を考える最初のきっかけになりました。

2026年7月の熊本地震|建築中に、私たちが経験したこと

2026年7月28日の夕方、熊本でふたたび最大震度7の地震が起き、私たちの住む地域は震度5強でした。

屋根の上にいた大工さんは全員無事で、工務店の点検でも建物に被害は見つかりませんでした。工事も予定どおり進んでいます。

正直に書いておくと、この時点で制震ダンパーはまだ取り付けていませんでした。ですから、今回の無事は制震ダンパーの効果ではありません。採用を決めたのも、この地震より前のことです。

それでも、「熊本では、大きな地震がまた来る」ことを自分の体で知って、入れると決めておいてよかったと、改めて思いました。

耐震と制震は何が違うのか

考え方得意なこと
耐震建物を強くして、揺れに耐える大きな揺れで倒れないこと
制震揺れのエネルギーを吸収する繰り返す揺れでのダメージを減らすこと

耐震は家づくりの土台で、まず必要なものです。そのうえで、繰り返しの揺れへの備えとして足すのが制震、という位置づけだと理解しています。

そこで我が家が採用したのが、国土交通大臣認定の制震ダンパー「EQ GUARD」(BXカネシン株式会社)です。

EQ GUARDはどんな装置か

EQ GUARDは、木造住宅用の金物メーカー「BXカネシン」と京都大学が共同開発した制震装置です。

  • 鉄が伸び縮みする性質を使って、地震のエネルギーを吸収する
  • 3つの部材(四角鋼管部・鋼板ダンパー部・ベース部)でできている
  • 国土交通大臣認定を取得していて、壁倍率2.8倍の耐力壁として使える
  • メーカーによると、性能の劣化がほとんどなく、設置後のメンテナンスは不要

オイルやゴムを使うタイプと違い、鉄だけでできているところが特徴です。

「制震のための飾り」ではなく、構造の計算に入れられる部材である点が、我が家には安心材料でした。

以下の写真は7/28の地震後、建築中の家に取り付けられたダンパーの様子です。

制震ダンパーが綺麗に収まっていてすごいなぁと思いました。

我が家がEQ GUARDを選んだ3つの理由

理由① 繰り返しの揺れを想定した実験データがあった

メーカーが公開しているのは、阪神・淡路大震災の地震波を10回繰り返して加えた実験です。

設置なし(耐震のみ)設置あり(耐震+制震)
結果3回目で筋かいが破損10回目までほぼ変化なし

熊本地震で知りたかったのは、まさに「何回も揺れたらどうなるか」でした。その問いに答えるデータだったことが、一番の決め手です。

理由② 間取りへの影響が小さかった

耐力壁として数えられるので、制震のために壁を余分に増やす必要がありません。53坪の平屋で、広めのLDKを取りたかった我が家にはありがたい点でした。

我が家の間取りだと、4本のEQ GUARDが入っています。

理由③ 費用が、得られる安心に見合っていた

我が家の場合、導入費用は20万円弱でした(本数や工務店によって変わります)。

大家もしている立場から、これは「出費」ではなく「備え」として考えました。

  • 地震後の補修は、数十万〜数百万円になることがある
  • 建て直しになれば、数千万円
  • 家族の安全は、金額に置き換えられない

20万円弱で「2回目、3回目の揺れ」に備えられるなら、我が家にとっては必要な費用でした。

検討して分かった注意点

良いことだけでなく、調べて分かった注意点も書いておきます。

  • 制震は、耐震の代わりにはなりません。耐震がしっかりしていることが前提です。
  • 効果は、建物の形や入れる場所・本数で変わります。配置は工務店と設計士さんにお任せしました。
  • 「これを入れたら壊れない」というものではありません。あくまでダメージを減らす備えです。

まとめ

  • 2016年の熊本地震では震度7の揺れが2回あり、実家は瓦を全部交換した
  • 2026年7月の地震は、建築中に私たち自身が経験した
  • 耐震は「耐える」、制震は「吸収する」。我が家は耐震のうえに制震を足した
  • EQ GUARDは大臣認定を取得した制震装置で、耐力壁としても使える
  • 決め手は「10回繰り返しの揺れ」の実験データ
  • 費用は20万円弱。繰り返す揺れへの備えとして納得できた

WB工法は地震や水害にどう備えるのか、社長さんに直接聞いた話はこちらです

出典

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